2008 年 9 月 10 日
公務員への転職
わたしが卒業した大学の学部は、それこそ公務員輩出のメッカと言えた。学部生の9割以上が公務員講座なる試験対策の講義を受け、実際に8割以上の学生が公務員への道を突き進んで行く。この試験対策講座は、大学2年の頃からはじまるのだが、準備が早い学生であれば、すでに1年生のときから公務員についての情報を集め、そして試験対策に勤しむことになる。試験当日に面接官から「学生時代に一番努力したことは何ですか?」と聞かれ、自信満々に「公務員試験対策です!」と答えて、後で苦笑してしまったという後輩のエピソードも、笑うに笑えないものだ。
とは言え、そんな学部にいながらも、残りの1割は一般的な民間企業に就職して行く。特に強い志望があるわけではないが、公務員輩出という目下の流れに対する、ささやかな反発とも言えるだろう。
わたしもそんな人間の1人ではあるが、そんな反発もなかなかに苦しいものだ。社会に出て働き出して2~3年もすると、同級生だった公務員連中の様々な厚遇(給与面、拘束時間面)ばかりが目に付くようになり、いまの自分が置かれている立場を悲観し、ぼちぼちと転職を思案するようになる。しかし、現実は厳しいものであり、どこの民間企業に転職しても、相変わらずのノルマと不安定雇用が厳然と横たわっており、公務員という聖域の輝きを意識せざるを得なくなる。
かつて、ささやかな反発と、いくつかの夢を持ち、公務員に背を向けた人間たち…。だが、その行く末が、転職、そして公務員だというのはあまりに寂しすぎないか。今年もまた、民間企業から公務員への転職を希望する人が増えていると聞く。
カテゴリー: 転職・求人 — admin 11:10 PM